特定技能「建設分野」は、14分野の中でも最も受け入れが大変な分野と言われています。特定技能ビザの要件は、特定技能ビザ共通の要件+各分野固有の要件で構成されていますが、建設分野は固有の要件が非常に多くあります。
この記事では、建設会社様が特定技能外国人を受け入れる方法や注意点などについて詳しく解説しています。
目次
特定技能外国人を雇用できる職種とは
建設業であれば職種に関係なく特定技能外国人を雇用できる訳ではありません。
特定技能ビザは人手不足の解消を目的としており、人手不足と認められた職種でのみ特定技能外国人を働かせることができます。2020年7月現在では、18職種に限定されています。各職種と業務内容は以下の通りです。
No. | 職種 | 従事する業務内容 |
1 | 型枠施工 | コンクリートを打ち込む型枠の製作、加工、組立て又は解体の作業に従事 |
2 | 左官 | 墨出し作業,各種下地に応じた塗り作業(セメントモルタル,石膏プラスター,既調合モルタル,漆喰等)に従事 |
3 | コンクリート圧送 | コンクリート等をコンクリートポンプを用いて構造物の所定の型枠内等に圧送・配分する作業に従事 |
4 | トンネル推進工 | 地下等を掘削し管きょを構築する作業に従事 |
5 | 建設機械施工 | 建設機械を運転・操作し,押土・整地,積込み,掘削,締固め等の作業に従事 |
6 | 土木 | 掘削,埋め戻し,盛り土,コンクリートの打込み等の作業に従事 |
7 | 屋根ふき | 下葺き材の施工や瓦等の材料を用いて屋根をふく作業に従事 |
8 | 電気通信 | 通信機器の設置,通信ケーブルの敷設等の電気通信工事の作業に従事 |
9 | 鉄筋施工 | 鉄筋加工・組立ての作業に従事 |
10 | 鉄筋継手 | 鉄筋の溶接継手,圧接継手の作業に従事 |
11 | 内装仕上げ/表装 | プラスチック系床仕上げ工事,カーペット系床仕上げ工事,鋼製下地工事,ボード仕上げ工事,カーテン工事の作業に従事 |
12 | とび | 仮設の建築物,掘削,土止め及び地業,躯体工事の組立て又は解体等の作業に従事 |
13 | 建築大工 | 建築物の躯体,部品,部材等の製作,組立て,取り付け等の作業に従事 |
14 | 配管 | 配管加工・組立て等の作業に従事 |
15 | 建築板金 | 建築物の内装(内壁,天井等),外装(外壁,屋根,雨どい等)に係る金属製内外装材の加工・取り付け又はダクトの製作・取り付け等の作業に従事 |
16 | 保温保冷 | 冷暖房設備,冷凍冷蔵設備,動力設備又は燃料工業・化学工業等の各種設備の保温保冷工事作業に従事 |
17 | 吹付ウレタン断熱 | 吹付ウレタン断熱工事等作業及び関連工事作業に従事 |
18 | 海洋土木工 | 水際線域,水上で行うしゅんせつ及び構造物の製作・築造等の作業に従事 |
なお、特定技能1号外国人は「指導者の指示・監督を受けながら」、また特定技能2号外国人は「複数の建設技能者を指導しながら」、上記の業務に従事します。
また、当然ですが、特定技能外国人を受け入れる企業(事業所)で、特定技能外国人が従事する職種の工事を行っている必要があります。なお、都道府県により問い合わせ先が異なる場合は、当事務所のある石川県と、富山県、福井県の情報を掲載しています。
一定のレベル以上の業務に従事します
ここまでで、特定技能外国人は、決められている18職種に従事することがわかりました。では、この18職種に関する業務や現場での仕事であれば、作業の準備や後片付け・掃除など、単純な仕事だけをさせてもいいのでしょうか?
いいえ、そうではありません。担当してもらう業務には一定の基準があります。特定技能1号外国人の場合は、技能検定3級レベルの技能者が担当するような業務がメインとなります。つまり、「技能検定3級の試験に合格するのに必要な知識を用いた業務とメイン業務としてください」ということです。
しかし、現場作業では、作業の準備や後片付け・掃除など、単純な仕事は必ず発生しますし、技能をもった職人さんでも1日ずっと専門的な作業をしているわけではありません。
そのため、単純な作業であっても、特定技能外国人と同様の業務に従事する日本人も行なうのであれば、特定技能外国人もその作業を行なうことができます。ただし、その単純な作業がメイン業務とならないように注意する必要があります。
各職種における「メイン業務」と「想定される関連業務」について、特定技能の運用要領で詳しく説明されています。この点について説明するとかなりの長くなるので、ここでは割愛しますが、この記事の最後にまとめましたので、どうぞご確認ください。
建設分野で働く特定技能外国人になる方法
外国人が、建設分野の特定技能外国人になるには2つのルートがあります。
ルート1:技能試験と日本語試験に合格すること
1つ目のルートは、特定技能の技能評価試験と日本語試験の両方に合格する方法です。
技能評価試験については、「技能検定3級」または「建設分野特定技能1号評価試験」のどちらかに合格することが必要です。
技能試験
「技能検定」試験は、厚生労働省が定めた基準に沿って、中央職業能力開発協会という機関が実施しています。
出典:厚生労働省発行のパンフレット
厚生労働省の技能検定に関するウェブサイト
中央職業能力開発協会の技能検定に関するウェブサイト
職業能力開発協会は、各都道府県ごとにあります。石川県、富山県、福井県の職業能力開発協会の所在地及び電話番号は以下の通りです。
協会名 | 所在地 | TEL / FAX |
石川県・職業能力開発協会 | 〒920-0862 石川県金沢市芳斉1-15-15 石川県職業能力開発プラザ3F |
TEL:076-262-9020 FAX:076-262-3913 |
富山県・職業能力開発協会 | 〒930-0094 富山市安住町7-18 安住町第一生命ビル2F |
TEL:076-432-9883 FAX:076-432-9894 |
福井県・職業能力開発協会 | 〒910-0003 福井市松本3丁目16番10号 福井県職員会館ビル4階 |
TEL:0776-27-6360 FAX:0776-27-2060 |
また、「建設分野特定技能1号評価試験」は、国土交通省所管の(一般社団法人)建設技能人材機構(通称:JAC(ジャック))が実施しています。この試験は、国内並びにベトナムとフィリピンで実施が予定されています。国土交通省とJACのウェブサイトをチェックして、試験の実施に関する最新の情報を入手するとよいでしょう。
国土交通省の建設分野特定技能1号評価試験に関するウェブサイト
(一社)建設技能人材機構(JAC)のウェブサイト
日本語試験
日本語試験については、日本語能力試験N4以上または国際交流基金日本語基礎テストのいずれかに合格することが必要です。現時点では、これら以外の日本語能力試験に合格していても、特定技能ビザの許可はおりませんので、ご注意ください。
日本語能力試験(JLPT)は、国際交流基金と財団法人日本国際教育支援協会が運営しています。また、国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)は、その名の通り独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)の運営です。
これらの試験はいずれも、国内・海外の両方で実施されています。試験の日程や場所については、それぞれのウェブサイトをご覧ください。
日本語能力試験(JLPT)のウェブサイト
国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)のウェブサイト
なお、最近では偽造の日本語能力試験合格証なども出回っているようですので、ご注意ください。
このように、特定技能の技能評価試験と日本語試験の両方に合格すれば、特定技能ビザの外国人に求められる主な要件を満たしたことになります。
※外国人自身の要件以上に、雇用する会社の要件の方が格段に多いのでご注意ください。割合としては(感覚ですが)、外国人自身の要件が1割、会社の要件が9割です。
ルート2:技能実習2号を良好に修了すること
別のルートは、技能実習2号を良好に修了することです。そうすれば、特定技能の技能評価試験と日本語試験の両方とも合格せずに、特定技能へ移行できます。
「技能実習2号を良好に修了」とは、技能実習を2年10ヶ月修了し、技能検定3級または技能実習評価試験(専門級)の実技試験に合格していることをいいます。もし技能検定3級または技能実習評価試験(専門級)の実技試験に合格していないとしても、実習中に働いていた会社が作成した評価調書という書類で、技能実習2号を良好に修了したと認められば、特定技能ビザへの移行できます。
しかし、当然、技能実習の職種や作業が、特定技能の職種や作業と関連している必要があります。この職種の関連性がないと、技能実習から特定技能へ移行できません。例えば、技能実習で大工工事をしていた外国人が、無試験により特定技能で左官工事をすることは関連性がないためできません。そうしたい場合は、技能試験に合格する必要があります。
技能実習2号から特定技能へ移行できる職種をまとめましたのでご確認ください。
No. | 特定技能の職種 | (左の特定技能の職種へ移行できる) 技能実習2号の職種と作業 |
1 | 型枠施工 | 職種:型枠施工 作業:型枠工事 |
2 | 左官 | 職種:左官 作業:左官 |
3 | コンクリート圧送 | 職種:コンクリート圧送施工 作業:コンクリート圧送工事 |
4 | トンネル推進工 | なし(技能試験合格者のみ) |
5 | 建設機械施工 | 職種:建設機械施工 作業:押土・整地、積込み、掘削、締固め |
6 | 土木 | なし(技能試験合格者のみ) |
7 | 屋根ふき | 職種:かわらぶき 作業:かわらぶき |
8 | 電気通信 | なし(技能試験合格者のみ) |
9 | 鉄筋施工 | 職種:鉄筋施工 作業:鉄筋組立て |
10 | 鉄筋継手 | なし(技能試験合格者のみ) |
11 | 内装仕上げ/表装 | 職種:内装仕上げ施工 作業:プラスチック系床仕上げ工事、カーペット系床仕上げ工事、鋼製下地工事、ボード仕上げ工事、カーテン工事職種:表装 作業:壁装 |
12 | とび | 職種:とび 作業:とび |
13 | 建築大工 | 職種:建築大工 作業:大工工事 |
14 | 配管 | 職種:配管 作業:建築配管、プラント配管 |
15 | 建築板金 | 職種:建築板金 作業:ダクト板金、内外装板金 |
16 | 保温保冷 | 職種:熱絶縁施工 作業:保温保冷工事 |
17 | 吹付ウレタン断熱 | なし(技能試験合格者のみ) |
18 | 海洋土木工 | なし(技能試験合格者のみ) |
以前、(一社)建設技能人材機構(JAC)主催の説明会に参加した際、JACの職員の方が、このルートを「裏口」と表現しており、興味深かったです。試験の合格者が表口だとすれば、元技能実習生は裏口という訳です。
その職員の方によれば、当面は「裏口」つまり技能実習者からの移行組が多いのではないかと予想しているとのことです。建設分野では特定技能の技能評価試験の整備に時間がかかっており、試験合格者がほとんどいないのが現状です。その点、技能実習2号を良好に修了した元技能実習生であれば、無試験で移行できます。
また、海外から新規に特定技能外国人を招へいする場合、建設分野を希望する外国人は肉体派が多く、日本語能力試験N4の合格に引っかかる可能性が高いとの予測もあるそうです。そのため、2020年の時点では、元技能実習生に対してリクルーティングする方が雇用しやすいかもしれません。また、すでに日本に住んでいて日本語能力試験N4を持っている留学生などに国内試験を受験してもらうこともできます。
また、特定活動ビザで特定建設就労者として就労していた外国人も、条件を満たせば無試験で特定活動ビザに移行できる可能性があります。
会社が前もって満たしているべき条件
続いて、建設分野で特定技能外国人を雇用する企業があらかじめ満たしているべき条件について考えましょう。
建設業許可を受けている
建設分野で特定技能外国人を雇用する企業は、建設業許可(建設業法第3条許可)を受けていなければなりません。
大抵の建設業を営む企業は建設業許可を持っていると思いますが、税込500万円以下の請負工事しか受注しない企業であれば建設業許可は不要なため、持っていない可能性があります。
建設業許可は、経営の安定性と継続性、技術力、法令遵守について一定の基準を満たす企業や個人事業主が取得できるものです。特定技能外国人を雇用する企業にも、同様かそれ以上の高い基準が求められますので、建設業許可の取得が要件の一つとなっています。
建設キャリアアップシステムに登録している
建設分野で特定技能外国人を雇用する企業は、建設キャリアアップシステム(CCUS)に雇用する外国人を技能者として登録する必要があります。また、企業自体も事業者として登録しなければなりません。
※建設キャリアアップシステムとは、技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげるシステムのことです。システムに登録した技能者にはICカードが発行されます。事業者にとっては、現場の入退場時にこのICカードを使うことにより、現場の入場管理の効率化が図れます。また、技能者にとっては、自分の資格や就業履歴の証明ができ、働く現場に関わらず適正な評価と処遇が受けられます。
詳しくは、建設キャリアアップシステムのウェブサイトをご覧ください。
このICカードには在留資格の情報も登録されることになります。そのため、不法就労の防止や失踪の抑制にもつながると考えられています。
建設技能人材機構(JAC)の構成員になっている
建設分野で特定技能外国人を雇用する企業は、一般社団法人建設技能人材機構(JAC)の構成員になっていなければなりません。
構成員になるには、賛助会員として直接的に構成員になる方法と、すでに正社員となっている業界団体に加入して間接的に構成員になる方法があります。なお、直接構成員になる場合、年会費が24万円かかります。
JACが行う主な事業は、
- 特定技能評価試験の実施
- 技能試験に合格するための教育訓練
- 就職のあっせん
です。
建設業種については、有料職業紹介事業による職業紹介が禁止されています。そのため、JACが無料職業紹介事業の許可を受けて、就職や転職の支援を行うことになっています。
受け入れる特定技能外国人の人数に応じて、企業は受入負担金を払います。その金額は以下の通りです。
対象となる特定技能外国人 | 一人あたりの受入負担金 |
元・技能実習生 | 月額12,500円(年額15万円) |
試験合格者(教育訓練なし) | 月額15,000円(年額18万円) |
試験合格者(教育訓練あり) | 月額25,000円(年額30万円) |
国内人材確保の取り組みを行っている
特定技能は、人材確保が困難な状況にある分野について、外国人を受け入れる制度です。そのため、特定技能外国人を雇う企業は、まず国内の人材を確保するための努力をする必要があります。
具体的には、ハローワークなどで求人活動を行っていることが重要です。その際に、適切な労働条件を提示している必要があります。直近1年間にハローワークに申請した求人申込書は、受入計画の申請をする際に提出します。
また、日本人技能者に対する待遇が適切かも審査されます。特に、経験年数に応じた報酬額になっているか確認されます。
各職種のメイン業務と想定される単純作業
建設分野の各職種のメイン業務、想定される単純作業(関連業務)の詳細な内容は、特定技能運用要領に記載されています。
自社の業務がどの職種に該当するのかよくわからない方、特定技能外国人が従事する業務の具体的なイメージを掴みたい方は、ぜひご確認ください。
1.型枠施工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、コンクリートを打ち込む型枠の製作、加工、組立て又は解体の作業に従事 |
主な業務内容 | ①基準墨出し、型枠組立用墨出し、躯体・仕上げ用墨出し ②型枠下ごしらえ・加工、型枠パネル製作 ③特殊型枠、PC 型枠製作 ④型枠・型枠パネル組立て、特殊型枠・鋼製型枠等組立て、PC 版取付、鋼製デッキ等取付 ⑤型枠用足場・支保工足場組立て ⑥型枠締付け・固定、型枠支保工設置 ⑦コンクリート打設合番 ⑧型枠・型枠パネル解体、特殊型枠・鋼製型枠等解体 ⑨型枠支保工解体、型枠用足場・支保工足場解体 |
想定される 関連業務 |
①型枠数量積算 ②躯体図(コンクリート図)、型枠施工計画図、型枠支保工計画図、型枠支保工計算書類等作成・ 読図 ③型枠加工図、加工帳作成・読図 ④型枠資機材積算、発注 ⑤鉄骨建方・構造用集成材建方精度管理 ⑥資機材整理、小運搬、資機材楊重 ⑦資機材運搬、不要材運搬 ⑧その他、型枠施工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①コンクリート型枠用合板、合板パネル、鋼製型枠、樹脂製、 型枠、システム型枠、型枠用鋼製デッキ、剥離剤等 ②面木、目地棒、欠き込み材、桟木、端太角、トンボ端太 ③各種緊結材・固定材セパレータ、Pコン、ホームタイ等締付け金物、鋼管、ターンバックル、チェーン、根がらみ、クランプ、釘、ビス ④各種支保工 パイプサポート、枠組足場、支柱等 ⑤各種打込資材・金物類 インサート、スリーブ、タラップ、アンカー類、耐震スリット、断熱材等 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①手工具 型枠ハンマー、手鋸、ホームタイ回し、ラチェット、セパレータフック、番線カッター、バール、大バール ②墨出し機器 墨つぼ、下げ振り、さしがね、スケール、トランシット、レベル、ライン・ポイントレーザー、レーザーレベル ③電動工具 インパクトレンチ、電気ドリル、携帯用丸のこ盤、可搬式、丸のこ盤、釘打ち機、コンプレッサー、電工ドラム ④足場設備 可搬式作業台、脚立、足場板、枠組足場、単管足場、高所、作業車 ⑤楊重機械・設備・玉掛用具 定置式クレーン、移動式クレーン、人荷エレベータ、建設用リフト、玉掛ワイヤ、シャックル、ワイヤーモッコ、パレット、電動ホイスト、チェーンブロック、電動チェーン、ブロック ⑥機械・車輛・運搬具 トラック、ユニック車(小型移動式クレーン)、フォークリフト、台車、ハンドパレット |
2.左官
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、墨出し作業、各種下地に応じた塗り作業(セメントモルタル、石膏プラスター、既調合モルタル、漆喰等)に従事 |
主な業務内容 | ①壁塗り ②床塗り ③コンクリート面金鏝の仕上げ ④墨出し |
想定される 関連業務 |
①測定 ②各種図面の読図 ③左官作業用機械の保守管理 ④養生 ⑤足場の組立て ⑥玉掛け ⑦その他、左官業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
セメント、石膏プラスター、ドロマイトプラスター、消石灰、混和材料、無機質混和材、合成樹脂系混和材、減水剤、防水剤、顔料、骨材、砂、パーライト、バーミキュライト、種石、水補強材料、すさ、メッシュネット、既調合材料、既調合セメントモルタル、既調合石膏プラスター 他 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
墨出し用具、定規、ポンプ、研磨機、ミキサー、マゼラー |
3.コンクリート圧送
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、コンクリート等をコンクリートポンプを用いて構造物の所定の型枠内等に圧送・配分する作業に従事 |
主な業務内容 | ①コンクリート圧送工事の段取り ②輸送管の配管(輸送管の判別・選定、輸送管閉塞時の対処を含む) ③コンクリートポンプおよび関連装置の操作(コンクリートポンプ故障時の修復箇所の判断およびその処置を含む) ④筒先作業 ⑤圧送装置および輸送管の洗浄 |
想定される 関連業務 |
①コンクリートポンプ等の保守管理 ②コンクリートポンプ車の運転 ③その他、コンクリート圧送業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①先送り材(水・セメントペースト・モルタル・圧送用先行剤など) ②生コンクリート(レディーミクストコンクリートおよびその他の生コンクリート) ③残コンクリート処理剤・改良剤 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①機械、設備等 コンクリートポンプ(定置式・トレーラ式)、コンクリートポンプ車、コンクリートディストリビュータ、輸送管(直管、ベント管、テーパ管、変更管、分岐管、分配管等)、ジョイント、ドッキングホース、先端ホース、ストップバルブ、輸送管洗浄用スポンジ・クリーナ類、配管支持機材および緩衝材、落下防止装置(安全ワイヤなど)、コンプレッサ、水ポンプ、油圧シャッターバルブの油圧発生装置、発電機 ②器工具等 各種手工具類、各種保護具(保護帽、保護メガネ、墜落制止用器具(安全帯)、手袋、長靴(安全靴)など) |
4.トンネル推進工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、地下等を掘削し管きょを構築する作業に従事 |
主な業務内容 | ①立坑の築造、埋戻し ②地上設備・坑内設備の設置、撤去 ③掘削 ④管きょの敷設(撤去・更新・改築を含む) ⑤掘削土の処分 ⑥コンクリート構造物の築造 |
想定される 関連業務 |
①路面の覆工 ②調査(地下埋設物、地上変状等) ③地盤改良 ④舗装 ⑤その他、トンネル推進工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
鋼材、生コンクリート、モルタル、鋼矢板、ライナープレート、坑口金物、管材料(鉄筋コンクリート管、鋼管、ダクタイル鋳鉄管、塩化ビニル管、樹脂材 等)、セグメント、人孔、緩衝材、作泥材、裏込材、滑材、薬剤、セメント、砂、砕石、アスファルトコンクリート、型枠材、足場材、覆工板、木材、鉄筋 等 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①機械 クレーン、高所作業車、パワーショベル、クラムシェル、水中ポンプ、ジャッキ、掘削機、ミキサー、グラウトポンプ、吸引装置、スラリーポンプ、土砂圧送ポンプ、ベルトコンベヤ、ズリトロ、土砂バケット、バッテリーカー、ボーリングマシン、水槽、電気溶接機、発電機、バイブレーター、ウインチ、送風機、タンピングランマー、プレートコンパクター 等 ②設備 掘進設備、ジャッキ及び関連設備、土砂搬送設備、泥水処理設備、水処理設備、注入設備、送風設備、軌条設備 等 ③工具等 スパナ、レンチ、チェーンブロック、レバーブロック、ワイヤーロープ、玉掛け用ロープ、ガス切断機、スコップ、ハンマー、鋸、ハッカー 等 ④その他 測量機器、ガス濃度測定器 等 |
5.建設機械施工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、建設機械を運転・操作し、押土・整地、積込み、掘削、締固め等の作業に従事 |
主な業務内容 | ①建設機械の走行操作 ②押土・整地(押土、巻出し盛土、敷土(撒土)、伐開除根、岩石の移動・除去、埋戻し) ③掘削・運搬、積込み ④掘削・法面の仕上げ ⑤締固め(盛土・路盤・フィルダムの締固め、アスファルト舗装の転圧) ⑥杭基礎作業(杭の建込み・打設・埋込み) ⑦現場打ち基礎作業(障害物の除去、汚水プラントの設置、鉄筋かご加工場設置、機械器具の運搬・組立て) ⑧切断・穿孔(アスファルト・コンクリート・割岩孔・静的破砕孔・ロックボルト孔・アンカー孔の穿孔、ロックボルト・アンカーの挿入) ⑨重量物の揚重運搬配置 ⑩建設機械の保守及び整備 |
想定される 関連業務 |
①建設機械施工管理 ②建設機械の大型トレーラ等への積載及び移送 ③杭打ち機の解体・組立 ④玉掛け ⑤土工作業(対象職種・作業に係る手作業の部分) ⑥杭打設後の杭穴の埋戻し ⑦その他、建設機械施工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
鋼管杭、PC杭、外穀鋼管付きコンクリート杭(SC杭)、突起(リブ)付き鋼管、ベントナイト、コンクリート、鉄筋、アンカー、ロックボルト |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
ブルドーザ、モータグレーダ、トラクタショベル、油圧ショベル(バックホウ)、ローラ、杭打ち機と杭打ち作業装置、掘削機、水中ポンプ、ベントナイトミキサ、表層ケーシング、スラッシュタンク、溶接器、トレミー管、スタンドパイプ、コンクリートカッタ、ワイヤーソ、ドリル、クレーン、測量用機器、施工用各種試験機、建設機械の付属品、点検・整備用器工具 |
6.土工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、掘削、埋め戻し、盛り土、コンクリートの打込み等の作業 に従事 |
主な業務内容 | (1)掘削 ①人力、機械、火薬及び薬剤等による掘削作業 ②押土、運搬、積込み等の土砂を移動する作業 (2)埋め戻し ①人力、機械等による埋め戻し作業 ②敷き込み、敷均し、転圧、締固め等による表面、斜面の整形作業 (3)盛り土・切り土 ①人力及び機械での盛り土・切り土作業 ②盛り土・切り土した表面、斜面の整形作業 ③塗布、植付け等の施工表面処理作業 (4)水処理 地下水の汲み上げ等の地盤改良工事作業 (5)コンクリート等の打込み ①人力、機械等による打込み、充填、締固め等の作業 ②残コン処理作業 |
想定される 関連業務 |
①品質維持、作業効率向上等のための管理、整備、養生等の作業 ②資機材、土砂等の搬入、搬出、運搬、楊重、移動作業 ③設備、施設、基礎、足場、通路、構台、備品等の設置、組立、解体作業 ④工具、器具、資機材等の点検、確認、準備、設置、操作等の作業 ⑤測量機器、検査機器を使用したレベル出し、位置出し、出来形検査等の作業 ⑥薬品・塗料等の散布、撹拌、混合又はモルタル等の注入、充填作業 ⑦現場内作業の準備、補助、手元、片付け等の雑作業 ⑧各種楊重運搬機械の運転 ⑨玉掛け作業 ⑧その他、土工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
作業を行う現場や搬入材が材料(素材)であり、特定の場所や物をさすものではない。 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
油圧ショベル、クラムシェル、ブレーカ、さく岩機、さく井機、パワーショベル、不整地運搬車、小車/一輪車、モッコ等、ピックハンマ、スコップ、ブルドーザ、振動ローラ、タイヤローラ、モーターグレーダー、タンパ/ランマ、振動プレート、コンクリートバケット、バイブレータ、 測量用機器、施工用各種試験機、高所作業車、クレーン車、ポンプ、ケーシング/スクリーンパイプ、空気圧縮機、モルタル吹付機、電源車、作業船、点検/整備用器工具 等 |
7. 屋根ふき作業
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、下葺き材の施工や瓦等の材料を用いて屋根を葺く作業に従事 |
主な業務内容 | (1)屋根ふきの段取り ①瓦、化粧スレート等の選定 ②現場寸法取り ③瓦、化粧スレート等の割付け ④下葺き材、桟木の施工(化粧スレート等は特殊工法のみ)の施工 (2)屋根ふき 1.瓦 ①瓦合せ(一文字、刻み袖及び特殊がわらを除く) ②瓦ぶき用の土の練合せ ③瓦のふき上げ(緊結を含む)(本ぶき及び特殊がわらによる工法を除く) ④瓦ふき作業に伴う樹脂接着 2.化粧スレート等 ①各所水切、化粧スレート屋根材等の取り付け ②化粧スレート屋根材等の取り付けに伴う樹脂接着剤、熱絶縁 ③換気棟等の施工 ④屋根の補修 |
想定される 関連業務 |
①屋根ふき作業に伴う足場等の組立て・解体作業 ②屋根左官作業 ③移動式クレーン運転作業 ④玉掛け作業 ⑤高所作業車運転作業 ⑥作業用機材の搬送作業 ⑦作業用機材の梱包・出荷作業 ⑧その他、屋根ふき業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①素材 粘土瓦(JISA5208に規定されている瓦)、厚形スレート(JISA5402に規定されている瓦)、化粧スレート、鋼板(メッキ鋼板、塗膜装鋼板等)、非鉄金属(銅板、アルミ合金板等) ②材料 桟瓦用桟木、瓦座、淀、棟補強用芯材、桟木、木下地用留付け材、耐火野地用留付け材(ねじ等)、ALCパネル用留め付け材(専用釘、プラグ等)、コンクリート、モルタル下地の場合の留め付け材(アンカボルト、コンクリートピン、コンクリート釘等)、屋根材緊結用釘、屋根材緊結線、屋根材補強用釘・ねじ等、下葺き材、葺き土(窯業系瓦)、南蛮漆喰(なんばんしっくい:砂、石灰、つのまたのりを混練したもの)、モルタル、接着剤、シーリング剤、板金(水切りとして使用する金属板等) |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①各種手工具類 金づち、たがね、差し金、こて(鏝)、のこぎり、水糸、水準器、小刀(カッタ)、釘袋、自在定規、スコップ、押切り ②機械、設備等 切断機、電気ドリル、エア・タッカ、電動タッカ、インパクトドリル、インパクトドライバ、釘打機、リフト、瓦揚げ機、梯子、高所作業車、高速砥石切断機、フォークリフト、コンクリートドリル、移動式クレーン、玉掛け用具 |
8.電気通信
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、通信機器の設置、通信ケーブルの敷設等の電気通信工事の作業に従事 |
主な業務内容 | ①通信機器の設置・据付及び撤去 通信機器の例:交換・伝送機器、IP 機器、端末機器、無線機器、アンテナ、電源装置 (受配電・エンジン・蓄電池・交流・直流・空調) 、基礎設備(ケーブルラック、二重床、架台等) ②通信ケーブル(屋内配線を含む)・電源ケーブルの敷設・接続・撤去 ③通信機器設定/データ設定作業 ④電柱の新設/撤去 ⑤マンホール・ハンドホールの新設・撤去 ⑥舗装の破砕・復旧 ⑦配管(地中及び屋外)の新設・撤去 |
想定される 関連業務 |
①移動式クレーンの運転 ②玉掛け ③高所作業車運転 ④酸素欠乏作業 ⑤車両系建設機械の運転 ⑥アーク溶接 ⑦ガス溶接 ⑧フォークリフトの運転 ⑨廃材処理 ⑩作業用機材の搬送 ⑪その他、電気通信業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
コンクリート柱、鋼管柱、通信メタルケーブル、通信光ケーブル、鋼より線、アスファルト、コンクリート、砕石、砂、鋼管、硬質ビニル管、電源ケーブル、LAN ケーブル、同軸ケーブル、導帯、バスダクト、ケーブルラック、二重床、架台 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
安全帯、昇降用転落防止器具、梯子、脚立、保護具(保護帽、絶縁チョッキ、絶縁シート、絶縁手袋、絶縁長靴)、発電機、酸欠測定器、換気扇、移動式クレーン、高所作業車、バックホー、融着接続機、パルス試験機、光パワーメーター、心線対照機、アスファルトカッター、コンクリート破砕機、ランマー、クランプメーター、絶縁抵抗計、接地抵抗計、気密試験機、無線 LAN テスター、スペクトラムアナライザー、耐圧試験器、デジタルテスター、電圧計、周波数計、雑音測定器、シンクロスコープ、信号電源測定器、絶縁工具(スパナ、ドライバー等) |
9.鉄筋施工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、鉄筋加工・組立ての作業に従事 |
主な業務内容 | ①図面の読解(構造図、躯体図、鉄筋配筋図など) ②鉄筋の加工(機械加工・切断・曲げ) ③鉄筋の組立て(手加工作業を含む) ④鉄筋組立後の確認(自主検査等) |
想定される 関連業務 |
①各種配筋図等作成、読解 ②鉄筋の加工場および施工現場内での運搬 ③足場・構台・鉄筋架台等の架設及び復旧 ④作業工程管理業務(工程管理、器工具の保守・管理、材料・資材管理、機械のメンテナンス) ⑤各種揚重運搬機械の運転 ⑥玉掛作業 ⑦コンクリート打設時の相番(立会い)補助 ⑧溶接(ガス溶接、アーク溶接、圧接) ⑨機械式継手 ⑩その他、鉄筋施工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①鉄筋材料 各種丸鋼、各種異形棒鋼、閉鎖型フープ、スターラップ、定着板、機械式継手 ②副資材 結束線、スペーサ |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①鉄筋切断機 ②鉄筋曲げ加工機 ③結束工具(ハッカー、スケール、マーキングチョークなど) ④加工工具(ライパー、ハンドルなど) |
10.鉄筋継手
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら鉄筋の溶接継手、圧接継手の作業に従事 |
主な業務内容 | ①鉄筋端面加工作業 ②鉄筋支持器、溶接治具等の鉄筋取付け ③圧接器等の取付け・脱着 ④鉄筋の継手 |
想定される 関連業務 |
①鉄筋継手外観検査補助 ②圧接機器の保守点検 ③鉄筋配筋補助 ④施工現場の資機材等小運搬 ⑤各種揚重運搬機械の補助 ⑥玉掛け ⑦その他、鉄筋継手業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
丸鋼鉄筋、異形棒鋼鉄筋、燃料(酸素・アセチレン・天然ガス・水素エチレン等)、研削砥石、チップソー、溶接用ソリッドワイヤー、シールド用ガス(炭酸ガス等)、裏当て材 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
鉄筋冷間直角切断機(又はグラインダー)、ボルト締付け工具、圧接器、加熱器、加圧装置、外観測定用器具、グラインダー、鉄筋支持器、防風フード、溶接治具、溶接機、ワイヤー送給装置、溶接トーチ、ガスレギュレーター、ルート間隔測定ゲージ |
11.内装仕上げ
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業、カーテン工事作業、壁装作業の作業に従事 |
主な業務内容 | ①下地の点検及び調整 ②仕上げ材の選定 ③内装仕上げ材の採寸、割出し、割付け及び墨出し ④壁下地・天井下地の組立て ⑤天井・壁・床の仕上げ |
想定される 関連業務 |
①施工材料、施工用機材等の揚重・運搬 ②各種図面の読図作業 ③足場・構台・桟橋等の架設 ④作業工程管理(工程管理、器工具の保守・管理、材料・資材管理、機械のメンテナンス) ⑤各種揚重運搬機械の運転 ⑥玉掛け ⑦その他、内装仕上げ業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
ビニル系シート、ビニル系タイル、接着剤、振れ止め、補強材、プライマ、ワックス、目地処理剤、ノンスリップ、押え金具等の付属材、だんつうカーペット、人工芝生、グリッパ、フェルト、吊りボルト及びハンガ、クリップ、野縁、タッピングネジ、ナット、スタッド、ランナ、スペーサ、石膏ボード、化粧吸音板、ワンタッチビス、見切り縁材、カーテン生地、カーテンレール、カーテンボックス、開閉及び昇降用装置、壁紙、錆止め剤、コーキング剤、 等 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
スケール、千枚通し、ケレン棒、くしごて、星突き、へら、刷毛、ハンドローラ、スクレーパ、チョークリール、玄能、脚立、グラインダ、かんな、トーチランプ、電気ドリル、エア・コンプレッサ、タッカ、コンパス、ボードやすり、ハンドサンダ、下地調整器具、下地乾燥度測定器、割付用器工具、採寸工具、接着剤塗布器工具、圧着工具、溶接器工具、加熱器具、切断用器工具、敷込み用器工具、補助器工具、高速切断機アーク溶接機、電動工具、カーテン縫製用ミシン(本縫いミシン、掬い縫いミシン、ロックミシン、自動ひだ縫いミシン等)、縫製用ミシン付属品、裁断機プレスアイロン、検品機、形状安定装置、電動ドライバ、ハンマ、接着剤塗布用機械、切断(裁断)用機械、仕上げ用器工具、加工用加熱器工具、設備及び補助器工具、その他の器工具 |
12.とび
業務の定義 | 業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、指導者の指示・監督を受けながら仮設の建築物、掘削、土止め及地業、躯体工事の組立て又は解体の作業に従事 |
主な業務内容 | ①足場の組立て及び解体作業(丸太足場、単管足場、枠組足場、その他の足場、足場に取り付ける養生設備) ②仮設の建築物の組立て及び解体作業(仮囲い、工事用仮設建築物、架設通路、構台、土止め・型枠支保工) ③掘削工事作業(根切り)(布掘り、溝掘り、段掘り) ④地業作業(玉石地業、割栗地業、砂利敷地業、杭打ち・杭抜き地業、その他の地業) ⑤矢板、腹おこし、切りばりによる土止め、連続土止め壁による土止め、その他の土止め ⑥建築物の組立作業(木造建築物、鉄骨建築物、その他の建築物) ⑦コンクリート打設作業 ⑧重量物の運搬作業 ⑨建築物の解体作業(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、その他の建造物) |
想定される 関連業務 |
①杭打ち作業 ②仮設物の撤去・荷下ろし作業 ③クレーン組立て・解体作業 ④各種揚重運搬装置による移動作業 ⑤工事現場の仮囲いの設置作業 ⑥壁、床等設備・建築資材の荷揚げ作業 ⑦電気、水道、ガス、空調等の設置機械の荷揚げ作業 ⑧仮囲いの撤去作業 ⑨その他、とび業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①足場材 ②支保工材 ③養生材 ④番線 ⑤土止め用材 ⑥荷揚げ用材 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①機械、設備等 チェーンブロック、電動ホイスト、移動式クレーン、高所作業車、建設用リフト、巻上げ機(ウィンチ)、ホイスト、ベルトコンベア、バックホウ、パワーショベル、クラムシェル、トレンチャ、ドラグライン、トラクタショベル、ブルドーザ、不整地運搬車、タワークレーン、フォークリフト ②器工具等 墜落防止器具(保護帽、安全靴、安全器具(安全帯等)含む)、親綱、長靴、繊維ロープ、玉掛けワイヤロープ(台付け用ワイヤロープ)、吊りクランプ、吊りハッカ、吊りチェーン、かいしゃくロープ、シャックル、吊り綱、吊り袋、クランプ(直交・自在・三連)、梯子(はしご)、自動釘打機、釘、くさび止め材、キャンバー、ターンバックル、キトークリップ、レバーブロック、ボルシン、シャコ万、ゴムマット、平角材、スコップ、つるはし、大かなてこ、バール、測量器材(レベル、トランシット)、バケツ、しの、ハンマ、げんのう、手ハンマ、かけや、ラチェットレンチ(ラチェットスパナ)、スパ、インパクトレンチ、カッタ、カッターペンチ、のこぎり、電動丸のこ、チェーンソー、ガス切断機、インパクトドライバー、その他(とび作業関連類) |
13.建設大工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、建築物の躯体、部品、部材等の製作、組立て、取り付け等の作業に従事 |
主な業務内容 | ①墨付け作業 ②躯体の製作・組立作業 ③部品・部材の製作作業 ④部品・部材の組立作業 ⑤部品・部材の取り付け作業 ⑥防水作業 ⑦断熱作業 ⑧既存建築物の調査・修繕作業 |
想定される 関連業務 |
①部品・部材の数量積算 ②部品・部材の数量確認 ③躯体図、加工図、組立図、設備図等の読図 ④施工図等の作成 ⑤水盛り、やりかた及び墨出し作業 ⑥材料・工具の管理作業 ⑦木材加工・作業の手順管理 ⑧材料の整理整頓・小運搬・揚重 ⑨材料の養生 ⑩資機材・不要材の運搬 ⑪解体作業 ⑫工事用足場の組立、移設 ⑬その他、建築大工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①構造材、羽柄材、造作材、合板、集成材その他の工場生産された建築資材 ②建築部品 ③防水材 ④断熱材 ⑤建築金物(釘、ビスを含む) ⑥接着剤 ⑦養生材 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①手工具 ・のこ、ハンマー、のみ、かんな、墨壺、下げ振り、バール、巻き尺等 ②電動・エア工具 ・電気のこ、タッカー、電気ドリル、釘打ち機、ビス打ち機、コンプレッサー、電気かんな、レーザー水準器等 ③その他 ・鋼管足場、可動足場、墜落制止用器具(胴ベルト型、フルハーネス型)等 |
14.配管
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、配管加工・組立て等の作業に従事 |
主な業務内容 | ①配管施工図の読解 ②材料どり ③配管の加工(配管加工・切断・曲げ・接合) ④配管の組立て、取り付け ⑤配管組立後の確認(水圧試験) |
想定される 関連業務 |
①各種原寸図等作成、読解 ②配管の作業場内での運搬 ③配管工程など管理業務(工具の保守・管理、材料・資材理解) ④その他、配管業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
配管用炭素鋼鋼管(鋼管)、ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(チーズ)、ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(エルボ、ニップル)、水道用鋼管ポリ塩化ビニル管(塩ビ管)、水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手(塩ビ製エルボ)、水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手(バルブ用ソケット)、横水栓、合板等 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
パイプ万力、パイプねじ切り器、パイプレンチ、ハンマー、面取り器、油さし、シールテープ、塩化ビニル樹脂用接着剤、寸法測定具 |
15.建築板金
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、建築物の内装(内壁、天井等)、外装(外壁、屋根、雨どい等)に係る金属製内外装材の加工・取り付け又はダクトの製作・取り付け等の作業 |
主な業務内容 | (1)内外装板金作業 ①内外装板金工事の段取り作業 ②切断・曲げ等による直角、複雑な形状等及び曲面のある板金製作作業 ③屋根・雨どい等の外装作業 ④壁・天井等の内外装作業 ⑤飾り金物の製作・取付作業 ⑥内外装板金接合作業 ⑦内外装板金製品の組立て作業 ⑧内外装板金加工用機械の操作及び調整作業 ⑨内外装板金用器工具の選択及び取扱い作業 (2)ダクト板金作業 ①ダクトの製作作業の段取り作業 ②複雑なダクト類の湾曲した部分及び分岐した部分の板金作業 ③各種相貫体の板金作業 ④はぜ組みによるダクトの接合作業 ⑤リベット締めによるダクト製品の組立て作業 ⑥ダクト製作用器工具の選択及び取扱い作業 |
想定される 関連業務 |
①玉掛作業(屋根材等の揚重)(特別教育又は技能講習が必要) ②熱絶縁施工作業 ③防水施工作業 ④冷凍空気調和機器施工作業 ⑤工場板金作業 ⑥内外装(金属製除く)作業 ⑦厨房設備施工作業 ⑧内装仕上げ作業 ⑨機械加工作業 ⑩金属プレス加工作業 ⑪溶接作業(タイトフレーム取付け) ⑫グラインダ作業(切削作業等) ⑬作業用機材の搬送作業 ⑭作業用機材・加工製品の梱包、積込み作業 ⑮その他、建築板金業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①金属材料 鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板(亜鉛鋼板)、塗装溶融亜鉛めっき鋼板(着色亜鉛鉄板)、ステンレス鋼板、銅及び銅合金板、アルミニウム及びアルミニウム合金板、塩ビ鋼板、ガルバリウム鋼板、着色(塗装)ガルバリウム板、耐酸被覆鋼板、チタン板 ②材料 屋根・外壁材、断熱材、防音材、シーリング材、接着剤 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①機械・設備等 屋根用成形機、壁用成形機、直刃せん断機(スケヤシャーリング等)及び附属品、ギャップシャーリング、ストレートシャー、エースカッター、折曲加工機、CAD/CAMシステム、両頭グラインダ及び付属品、リベッティングマシン、スポット溶接機、ディスクマシン、卓上ボール盤、マシンバイス(箱バイス)、三本ロール、ガス溶接装置、ガス切断器、アーク溶接装置、高速と石切断機、ニブリングマシン及び付属品、作業台、ロータリシャー、電気ドリル、振動ドリル、脚立、プラズマ溶断機、レーザー切断機 ②器工具等 打出し工具、絞り工具、リベッター、トーカス、ポンチ、片手ハンマ、板金ハンマ、木ハンマ、でんがく、チッピングハンマ、バイス、口金カバー、平やすり、やすり柄、組やすり、スレートドリル、ワイヤブラシ、たがね、チャックハンドル、モンキレンチ、六角レンチ、ウォータプライヤ、ドライバ、金鋸、金切りはさみ、折り台、拍子木、刀刃、丸棒、はぜ起こし、角床、火ばし、金ばし、バケツ、はんだごて、トーチランプ、タップ、ダイス、ハンドルリベッタ、コードリール、丸棒台、駒ノ爪床、いちょうば床、つかみ箸、菊絞り、クランプ、ハンチグドレッサ、ダイヤブリック、かげたがね ③計測器等 スケール、コンベックス、巻尺、けがき定盤、Vブロック、台付きスコヤ、平形スコヤ、角度ゲージ、すき間ゲージ、水平器、三角スケール、ノギス、マイクロメータ、墨出し器、直尺 |
16.保温保冷
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、冷暖房設備、冷凍冷蔵設備、動力設備又は燃料工業・化学工業等の各種設備の保温保冷工事作業に従事 |
主な業務内容 | ①保温保冷工事用材料の取付け及び充てん作業 ②補助材の取付け作業 ③防湿材の取付け作業 ④外装仕上げ作業 |
想定される 関連業務 |
①仕様書・施工図等の読図作業 ②配管作業 ③冷凍空気調和機器施工作業 ④建築板金(ダクト板金)作業 ⑤厨房設備施工作業 ⑥作業用機材の搬送作業 ⑦作業用機材の梱包・出荷作業 ⑧作業場所の整理整頓清掃作業 ⑨保温保冷工事作業に伴う足場等の組立て ⑩移動式クレーン運転作業 ⑪玉掛作業 ⑫高所作業車運転作業 ⑬防食作業 ⑭塗装作業 ⑮その他、保温保冷業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①人造鉱物繊維保温材(JISA9504) ロックウール保温材、グラスウール保温材 ②無機多孔質保温材(JISA9510) けい酸カルシウム保温材、はっ水性パーライト保温材 ③発泡プラスチック保温材(JISA9511) A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温材、A種押出法ポリスチレンフォーム保温材、A種ウレタンフォーム保温材、A種ポリエチレンフォーム保温材、A種フェノールフォーム保温材 ④その他保温材(JISの保温材に規定されていない素材(材料)) セラミックファイバーブランケット、ゴム系発泡材、塩化ビニルフォーム、多泡ガラス、粒状保温材、金属保温材 ⑤工事用補助材 防湿材、外装材、補助材(緊縛材、補強材、目張り材、整形材)、接着剤、シーリング材 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①機械、設備等 電動丸のこ、電気帯のこ、砥石切断機、電気鋲付け機、ブラインドリベット機、押切、足踏シャー、動力シャー、スリッター、サークラーシャー、はぜ折機、ダクトはぜ折機、ひも出しロール機、三本ロール機、電気ドリル、コードレスドライバドリル、ベビーウィンチ、足場材 ②器工具等 のこぎり、はさみ、ニッパ、ペンチ、包丁・ナイフ、かんな、しの、ハッカ、ラッシングベルト、バンド締機、封緘機、スパナ、レンチ、ドライバ、プライヤ、きり、コーキングガン、コードリール、けがき針、コンパス、墨つぼ、墨さし、金切りはさみ、折り台、拍子木、刀刃、たがね、ならし金敷、センタポンチ、各種保護具(安全帽、安全靴、保護眼鏡等)、木ハンマー、板金ハンマー、はぜおこし、つかみばし、菊しぼり矢床、こて、手ぐわ、こて板、練舟 |
17.吹付ウレタン断熱
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、吹付ウレタン断熱工事等作業に従事 |
主な業務内容 | ①現場段取りの構築 ②吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業 ③品質管理作業 |
想定される 関連業務 |
①その他吹付け作業 1.防火コート吹付作業 2.耐火被覆吹付作業 3.塗装作業 4.即硬化性ウレタン防水作業 ②原材料・施工機械の保守・管理 ③施工条件(気温、吹付面状態把握など)の的確な判断による技術者・他業者への説明・交渉 ④原液ドラム缶・発泡機・発電機などの搬入・移動・撤去・管理 ⑤足場移動 ⑥その他、吹付ウレタン断熱業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整地整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
①JISA9567に規定される発泡原液(ポリオール成分、ポリイソシアネート成分) ②関連工事用資材(防火コート材、吹付用塗料、耐火被覆材、即硬化性ウレタン吹付防水材、養生シート・養生テープ、吹付ガン洗浄剤 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
①機械・設備等 発泡器、スプレーガン、耐圧ホース(温調式)、ドラムポンプ、エアーコンプレッサー、発電機 ②工具類 カット用ナイフ、カッター、保護帽、保護メガネ、保護マスク |
18.海洋土木工
業務の定義 | 指導者の指示・監督を受けながら、水際線域、水上で行うしゅんせつ及び構造物の製作・築造等の作業に従事 |
主な業務内容 | 主な業務内容人力、機械、作業船等により以下の作業を行う。 (1)しゅんせつ作業 (2)地盤改良作業 (3)埋立・揚土等作業 (4)杭・矢板等の打込み作業 (5)基礎石等の水中投入・均し作業 (6)コンクリートブロック等の製作工事 (7)重量物の運搬据付作業 (8)現場コンクリート打込み作業 (9)舗装作業 |
想定される 関連業務 |
①施工管理 ②建設機械・作業船の保守及び整備 ③建設機械・作業船の移動又は回航・えい航 ④資機材・土砂等の搬入、搬出、運搬、移動 ⑤工具、器具、資機材等の整備、点検、確認、準備 ⑥設備、施設、足場、通路等の設置、組立、解体 ⑦環境保全作業(環境対策) ⑧その他、海洋土木工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等) |
使 用 す る 主 な 素材・材料 |
コンクリートブロック、コンクリート、アスファルト、鋼材(鋼板、鋼管、形鋼、棒鋼等)、地盤改良材料(砂・セメント)、石材、汚濁防止膜・枠、タイロッド、防舷材、係船柱、車止め、流電陽極等 |
使 用 す る 主 な 機械、 設備、工具等 |
作業船、作業船に付属する機械、ワイヤーロープ、滑車、シャックル、船用品、クレーン、ダンプトラック、バックホウ、発動発電機、溶接機、バイブレーター、ウィンチ、測量用機器、点検・整備用器工具、保護具等 |